私たちfrom-Eは、メンズ専門の眉毛サロンとして日々お客様の眉をお手入れさせていただいています。
その際に常に意識しているのは、ただ眉毛だけを見るのでなく、顔全体を見て眉毛と他の部位とのバランスを美しくすること。
また、このバランスを見れるかどうかがプロと素人との違いだと思います。
今回は「眉毛と顔のバランス」ということについてお話しさせていただきます。
みんな眉毛だけを見ているわけじゃない
そもそも、人は何のために眉毛のお手入れをするのでしょうか?
それはただ単に「眉毛をきれいにしたいから」だけではないでしょう。
もっと言えば、周りの人たちから「カッコイイ」「キレイだ」と見られたいから。
彼氏や彼女、仕事での人間関係、家族や友だち…第三者からの見た目の印象を良くしたいという目的があって、その手段の一つとして「眉毛を整える」という方がほとんどだと思います。
そう考えると、どれだけ眉毛だけをキレイにしていても、別のところに、見た目の印象を悪くするマイナス要素があっては残念ですよね。
そして周りの人たちは、あなたの眉毛だけをじっと見ているわけではありません。少し離れた距離から、顔全体を見てその人のキレイ・カッコイイを判断します。
だから、顔の輪郭や他のパーツとのトータルバランスに合わせて眉毛を整える必要があるのです。
この点は、ファッションコーディネイトに近い感覚です。
ハイブランドのバッグを持っていても、それにどんな服や靴を合わせるかで、ハイブランドの価値がより引き立つこともあれば、埋もれてしまうこともあります。そのトータルコーディネイトは素人の方には難しいでしょう。
これと同じで、眉毛もお顔のパーツや輪郭などを考慮して、毛1本にこだわってバランスを取るのはさまざまな知識や経験が必要で、やはりプロにしか難しいと思います。
もちろんご自身で眉毛を整えても、大きな失敗さえしなければ、何もしないよりは素敵になるでしょう。ただ、あなたの魅力を最大限に引き出すためには、やはり眉毛と顔のトータルバランスを熟知したプロの仕事が必要だと考えています。
図解で分かる、眉・目・鼻の「黄金比」
それではさっそく、眉毛と顔のバランスについて具体的にご説明していきますね。
顔の中で、眉毛とのバランスを特に意識しておくべきなのは、眉毛の一番近くにあるもの、つまり目と鼻です。眉と目と鼻、3つの理想的な位置関係をまずは知っておきましょう。
皆さんは「黄金比」って知っていますか?美術やデザインの世界で使われる数字の比率で、デザインや造形に取り入れた時に人が最も美しいと感じる比率だといわれています。
顔の作りやパーツの配置にも、多くの人が無意識のうちに「美しい顔立ち」だと判断するバランス、いわば「顔の黄金比」というべきものがあります。
これにしたがって眉を整えることで、第三者の視覚的に最も安定し、直感的に「美しい」「整っている」という印象を相手に与えられるのです。
人間の眉には、眉頭・眉山・眉尻という3つの部分がありますが、それぞれ、目や鼻との位置関係がこのような状態であるのが、最もバランスが良いとされています。
- 眉頭(眉間に最も近い部分)
小鼻の内側から真っ直ぐ上がったところ - 眉山(眉の弧が最も高い部分)
小鼻の外側・黒目の外側を繋いだ線の延長線上 - 眉尻(こめかみに最も近い部分)
小鼻の外側・目尻を繋いだ線の延長線上
眉頭の下ラインより下がらない
ご自身の眉を見る時も、ぜひご参考にしてくださいね!
眉毛と顔や輪郭とのバランスは?
先ほどは眉毛周辺のパーツとの関係についてご説明しましたが、次は、顔全体を見た時の、眉毛の位置バランスについてです。
これもいわゆる「黄金比」がありまして、
- 髪の生え際から眉頭の下
- 眉頭の下から鼻の下
- 鼻の下からあご先
の長さが「全て同じ」である状態が、おさまりの良い整った配置とされています。
なお、この「黄金比」はあくまで一般論ですので、このバランスを念頭に置きながらも、一人一人のお顔に合うように眉を整えていくのが私たちプロの仕事です!
また、顔全体とのバランスということでは、顔の輪郭に合わせて眉の形をつくるケースもあります。
例えば、丸顔にコンプレックスをお持ちの方には、縦長に見えるように眉山を意識した角度のあるアーチ形に整えます。逆に面長の方は、あまり角度のない平行の眉にすることで横長に見えるようにします。
エラの張っている方は、斜め上を強調するような、やや角度のあるアーチとストレートの間の形にすることで目の錯覚からコンプレックスの箇所が目立ちにくくなります。
ただ私たちとしては、「私は丸顔だから、眉はこの形じゃないと…」というふうに、輪郭にとらわれてほしくはありません。
輪郭については、あくまでもコンプレックスに感じている方に対して、それをカバーするための方法としておすすめしています。丸顔も面長もその人ならではの個性。チャームポイントだと思っている方は、あえて上にあげたような形にこだわる必要はないでしょう。
眉の左右バランスを自分で整える方法
ここまで眉毛と顔のパーツや輪郭とバランスについて詳しくご説明してきましたが、バランスということでもう一つ大切なのは「左右のバランス」です。
左右対称であるほど整っているのはもちろんですが、眉は左右で生え方が異なるため、左右の眉毛の形や位置が違うのは珍しいことではありません。
そこで、ご自身で眉の左右バランスの違いを大まかに把握して整える方法を最後にご紹介しておきます。
ただし、このやり方は左右の高さの差があまり大きくない方向けです。
左右にかなり差がある方は、眉毛がすごく細くなってしまうのでおすすめしません。
必要なもの
- 割りばし
- 眉ペンシル(100円ショップなどで売っています。なるべく先が細いものがおすすめです)
- 毛抜き・シェーバー
手順
【1】
割りばしを割って1本だけ眉毛に平行にあて、上ラインの低い方に割り箸の端を合わせます。
(例えば、右眉が低くて左眉の方が高い場合は、右眉の生えている上ラインに割りばしを合わせているので、右眉の上は割りばしから眉毛が見えず、左眉の上からは眉毛が少し出ている状態です)
この状態で、割りばしを定規のようにして上ラインに眉ペンシルで線を引きます。
【2】
同じように下ラインも引きます。
今度は高い方の下ラインに割りばしを合わせて線を引きます。
【3】
眉頭についても同様に、割りばしをあてて2cmほど線を引きます。
【4】
先にご説明した、眉頭・眉山・眉尻の位置を線引いていきます。
【5】
ここまで引いた線をガイドラインにして眉の形を決めていきます。
眉山のところが少し高くなるようにします。
決めた形の外側をなるべく毛抜きで抜き、そのあとシェーバーを使って整えます。
いかがでしょうか?初めてご自分でケアするという方には、ちょっとハードルが高いかもしれませんね。
もし「自分でやるのは自信ないな…」と思われた方は、ぜひ眉毛サロン「from-E」にお越しくださいませ。
メンズ専門で豊富な実績を持つ眉毛サロンならではの技術力で、あなたの眉毛のバランスを美しく整えさせていただきます!